公開日 2026年06月22日
島根大学総合理工学部 寺尾勘太助教と、スペイン・オビエド大学 Alvarez Beatriz助教を共同筆頭著者として、島根大学・早稲田大学・オビエド大学・東京科学大学・北海道大学の共同研究の下で執筆した原著論文が、Clarivate社Journal Citation Reports (JCR)のZOOLOGY CategoryにおいてQ1にランクされている”Journal of Experimental Biology” に掲載されました。神経行動学分野への貢献として位置づけられます。
この論文では、古典的条件づけとよばれる手続きによって作られた記憶に基づく行動が、その後の経験によって変動する過程を研究しました。古典的条件づけにおける消去は幅広い動物で見られる現象であり、依存症やPTSDの理解とその治療にも関わる重要な学習現象です。消去訓練の効果が時間経過に伴って失われる自発的回復は昆虫でも報告されてきた一方で、文脈依存的に消去の効果が失われる復元現象は昆虫では報告がありませんでした。本研究では、コオロギにおける消去および自発的回復の実験系を整備するとともに、昆虫で初めてABA復元現象を明らかにしました。
Extinction, spontaneous recovery and ABA renewal of Pavlovian conditioning in the cricket Gryllus bimaculatus
Álvarez B*., Terao K*., Matsumoto Y., Mizunami M. *co-first
Journal of Experimental Biology, 229(10), jeb-251928, 2026
DOI:https://doi.org/10.1242/jeb.251928
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