総合理工学部 臼井秀知助教らの研究グループの、ハイエントロピー超伝導体の乱れと原子振動、電子状態の解明に関する研究成果についてプレスリリースしました

公開日 2023年03月02日

 超伝導は1911年に発見された量子現象で、現在ではMRIなどの医療機器や超伝導リニア、量子コンピュータなど、様々な場所で応用されています。超伝導体を多元素固溶によってハイエントロピー化した場合、高圧下で超伝導転移温度が変化しない特異な性質が観測されます。この現象の起源が解明できれば、より高い超伝導転移温度を持つ超伝導体の設計につながります。本研究では、金属テルライドMTeのMサイトを多元素固溶することで、ハイエントロピー超伝導体を開発しました。固溶元素数を増やすと、局所的な構造乱れが導入され、原子振動特性がガラスで見られるようなブロードな振動状態密度を示します。また、非常にぼやけた電子バンドが発現することが、理論計算によって解明されました。

 本研究成果について、3月2日にプレスリリースを行いました。
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ハイエントロピー超伝導体の乱れと原子振動、電子状態を解明[PDF:462KB]

 

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