総合理工学部 〔理工特別コース〕2年の田中 祐貴さんが「リサーチフェスタ2012」で銅賞を受賞

公開日 2012年09月06日

 筑波大学および文部科学省主催の第2回「リサーチフェスタ2012」(平成24年8月31日,会場:つくば国際会議場)において,総合理工学部2年生の田中 祐貴さんが銅賞を受賞しました。

 「リサーチフェスタ」は,他大学の学生と研究活動を通じて刺激し合うために,文部科学省委託事業「理数学生応援プロジェクト」および「理数学生育成支援事業」に参加している大学生が研究発表や活動報告を行う催しです。ここでは学生同士が情報交換をする場として交流会も設けられ,他大学の学生とのグループ研究,活動のきっかけを作ることを目的としています。発表者は,全国の自然科学系分野を学ぶ大学生であり,自主的に取り組んでいる研究・活動の成果をポスターにまとめ,発表しました。

 発表は,「研究活動部門」および「活動報告部門」の2部門から構成されており,前者26件,後者18件,計44件の発表がありました。審査は,参加者全員が投票権を持ち,発表部門に関わることなく,様々な要素を総合的に考慮して,印象に残るポスター発表に投票することにより行われました。

 田中さんの発表題目「AR技術における物理的物体と仮想的物体との接触に関する研究」は,「活動報告部門」としての発表であり,発表者全体の中で銅賞を受賞したもので,田中さんには表彰状が授与されました。

リサーチフェスタ2012.jpg

 田中さんの発表題目にもある「Augmented Reality」とは,人間が見る現実世界環境に様々な情報を付加・強調する技術のことを指します。具体的には,スマートフォン等に付属するカメラを通して現実世界を見るとき,カメラに映る建物に文字で情報を付加する技術や3D映像を表示する技術等があります。田中さんの研究は,「AR技術で現実世界に付加される3Dキャラクタを手で掴みたい」というごく自然な発想が発端となっています。本研究活動では,研究目標の第一段階として,仮想的物体である3Dキャラクタへの積極的な働きかけをユーザに許すシステムの構築がなされました。田中さんは,現在,ユーザによる3Dキャラクタへの働きかけが,より自然なものとなることを目指して研究を進めており,田中さんの今後の研究活動の更なる発展が期待されます。


総合理工学部2年生 田中 祐貴さん
リサーチフェスタ 2012会場にて